モンキー Z50J型(1974年)

モンキー Z50J型(1974年)

2022年8月22日 オフ 投稿者: SLhap7uK

モンキー Z50J型(1974年)の特徴

モンキー Z50J型は、1974年に発売されたモデルです。
2代目のZ50Aとその1年後に発売されたZ50Zを統合したモデルとして登場しました。
Z50Jでの大きな変更は、リアのサスペンションです。
これまでは、「リジッド式」という後輪に直接フレームが接続するスタイルでしたが、それが、一般的なスイングアーム式のサスペンションへと変更になりました。

このZ50Jこそが、それ以降に発売されるさまざまなモデルの原型になったと言えるでしょう。
Z50Jで新たに採用されたサスペンションを始め、エンジン、フレーム、ハンドルなどの基本構造はこれ以降もしっかり受け継がれています。

ほかにもZ50JのZ50Zからの変更点はあり、まずガソリンタンクの容量が拡大したことが挙げられます。
これまで2.5Lの容量しかなかったのが、Z50Jでは4Lへと大きく増えました。
この4Lのガソリンタンクは台形のチャーミングなフォルムが特徴ですが、ここからZ50Jのことを「4リッター」との愛称で呼ぶ人もいます。

また、リアサスペンションの変更は走行安定性のさらなる向上に貢献しています。
公道を走れるモデルとして登場した初代モデルでしたが、さすがに5インチタイヤでは不安を感じます。
そこで2代目のZ50Aからタイヤのサイズが8インチへと拡大され、走行安定性を高めたわけです。
それが、Z50Jのスイングアーム式サスペンションによってさらに安定性が向上したおかげで、公道でも問題なく走れるようになりました。

なお、1974年に発売されたZ50Jですが、翌年にはマイナーチェンジが施されます。
チェンジペダルをスーパーカブと同じシーソーペダルにしたのと、ウインカーステーの延長により安全性をを高めたことなどがおもな変更点です。
サイズは、全長×全高×全幅が1,325×615×855mm、重量は50kgです。

モンキー Z50J型(1974年)の歴史

モンキーZ50Jは1974年2月に発売されました。
モンキー初登場の1967年ごろから比べると、日本は高度経済成長もあってレジャーでバイクを楽しむ人が増えた時代です。
そのため、当初は一般的な知名度がなかなか得られなかったモンキーでしたが、徐々に人気が高まっていきました。

そんな状況ではありましたが、当時モンキーが大人気だったのはアメリカです。
50ccバイクのレースも盛んだったアメリカで人気のモンキーZ50A型を、国内向けに改良を加えたのがZ50Jの立ち位置でした。
実際、Z50Jは日米のみならず世界的に愛されるようになります。
なお、最初に発売された当時の価格は79,000円でしたが、マイナーチェンジ後の1975年モデルは99,000円になっています。