
モンキー BA-AB27型(1999年)
モンキー BA-AB27型(1999年)の特徴
BA-AB27型は、新しい排出ガス規制に対応するために、まずブローバイガスの還元装置が設置されています。
キャブレターも変更され、PA型だったのがPB型になりました。
こうした変更に合わせるように、マニホールドやエアクリーナーといった吸気系、それにピストンとその周辺にも変更が施されています。
このような変更はあったものの、BA-AB27型のエンジンは最高出力も最大トルクもそれ以前と変わらない数値を維持することができました。
また変更が迫られたのはエンジンだけで、それ以外はガソリンタンクのティアドロップのフォルムを始め、基本的に以前のモデルと変わっていません。
それだけ、ここに至るまでのモンキーが試行錯誤の末に高い完成度に達していたことがわかります。
BA-AB27型のカラーリングも基本的には従来どおりで、ボディのクラシカルホワイトはレトロなイメージを醸し出しつつ、軽やかなイメージを与えます。
また、独特のモンツァレッドを主体にしたモデルもあり、フレーム、サイドカバー、ヘッドライトのケース、それにリアサスペンションまで同色で統一しているのが特徴です。
そのほか、シルバーの縁取りがシートに施されるなど高級感を出す工夫も取り入れられています。
BA-AB27型は全長×全幅×全高が1,340×600×745mmで、先代のA-Z50J型より全長が20mmだけコンパクトになった以外は変更ありません。
車両重量も63kg(乾燥重量58kg)と同じです。
ちなみに、BA-AB27型の発売当初の価格は191,000円でした。
モンキー BA-AB27型(1999年)の歴史
モンキーBA-AB27型は1999年に発売されたモデルですが、最も大きな特徴は前年に施行された平成10年排出ガス規制に対応するように施された変更です。
それ以前から排出ガス規制はありましたが、この時はオートバイに対しても規制が始まったのが大きく、各メーカーが対応を迫られました。
モンキーの場合その結果が上述の変更で、排出ガス規制をクリアしつつ、スペックを犠牲にすることなく見事時代の変化に対応することができました。
なお、これ以前のモデルは「Z50」という型式で、ナンバーも「Z50」から始まるのがモンキーの伝統でした。
それが今回からBA-AB27という型式となったことで、以前のモデルと区別してファンからは「AB27」と呼ばれることになりました。
また、2002年にはマイナーチェンジが施され、プレワイヤリングが標準装備となり盗難抑止効果を高めています。
しかし、その後の度重なる排出ガス規制の強化についに対応することができなくなり、2007年には生産をいったん終了することになったのでした。